家事と暮らしを心地よく共働き家族のあたたかな住まい 家事と暮らしを心地よく共働き家族のあたたかな住まい

WE LOVE THIS HOUSE

家事と暮らしを心地よく
共働き家族のあたたかな住まい

#016 N邸 ✕ マスダランドビル 島根県 出雲市

#SHIMANE

MEAS×新建ハウジング

住まいに愛着をもつ住まい手とつくり手を取材する「WE LOVE THIS HOUSE」。

今回訪れたのは、神話のふるさととして知られる島根県出雲市。風土豊かなこの地に建つNさん家族(旦那さん33歳・奥さん35歳・長男6歳・次男4歳)の住まいは、2024年冬に完成した延床面積91.07㎡の平屋です。屋根裏と床下にそれぞれエアコンを備えた独自の全館空調により、家全体は一年を通して快適な温度に保たれています。

モデルルームのように洗練されたシンプルな空間には、共働き夫婦の暮らしを支える“家事楽”の工夫が随所にちりばめられているそう。今回は、住まい手であるNさん夫婦と、家づくりを共に進めた『マスダランドビル』代表の小谷幸裕さんにお話を伺いました。

WE LOVE THIS HOUSEイメージフォト

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島根県中東部に位置する出雲市。厳かな空気に包まれる出雲大社の門前町、美しい斐伊川の流れ、雄大な日本海の景観など、多彩な自然と文化が調和する街。

いつまでも住み続けたい、
安心の我が家を目指して

マイホームを建てようと思ったきっかけを教えてください。
旦那さん:私は転勤の多い家庭で育ちました。転校先ではなかなか馴染めず、楽しい思い出もあまりなく…。だからこそ、自分の子どもには卒業するまで同じ学校に通わせてあげたくて。その想いが、マイホームを建てて拠点を構える決意につながりました。

家づくりのパートナーにマスダランドビルを選んだ理由は何ですか?
奥さん:SNSで理想の家を探しているときに、マスダランドビルさんの施工事例を見つけました。シンプルで長く住み続けられそうな洗練された空間に惹かれて、InstagramのDMからご連絡しました。

小谷さん:Nさん夫婦の家づくりは「できるだけシンプルに」と一貫していました。内装の色は3色程度に絞り、照明は間接照明を積極的に採用。空調の吹き出し口も目立たないように設計するなど、見た目と機能の両立を意識しました。

旦那さん:もうひとつに、住宅性能の高さもマスダランドビルさんを選んだ大きな理由です。

奥さん:私の実家は雪がよく降る地域で、冬はお風呂場も寝室も本当に寒く、それがずっと辛かったんです。子どもたちにはそんな思いをさせたくなくて。家中どこでも同じ温度で過ごせる家が理想でした。

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グレーのツートンカラーが映えるスタイリッシュな外観。外壁には、断熱と塗り壁を同時に叶える『EPS付加断熱工法』を採用。部屋の照明は間接照明を複数採用。全体的に明るすぎず、心地のいい空間が広がる。

家づくりの中で、心に残っている出来事はありますか?
旦那さん:家づくりをはじめた頃に、小谷さんが人生設計やローンの考え方をとても丁寧に話してくださったのが印象的でした。暮らし始めてからの光熱費や健康面の心配もしてくださって、信頼できる方だと思いました。

小谷さん:ちょうど自分の息子が大学に進学した時期で、思った以上にお金がかかったことを例にお話しした覚えがあります(笑)。私たちは新築時に住宅の性能へしっかり投資することをおすすめしています。出雲市のように夏は湿気が多くて暑く、冬は強風で寒い、冷暖房の必要な期間が長い地域では、光熱費が家計に与える影響が大きいんです。また、住まいの快適性というのは、家族の健康面にも大きく関わってくる問題ですからね。

奥さん:実際、この家に越してきて、電気代はだいぶ安くなりました。エアコンは1日中つけっぱなしなんですけどね。

小谷さん:マスダランドビルのつくる家は、独自の全館空調に加えて、気密性や断熱性にも気を配っているので、エネルギー効率がよく、快適な室内環境を保てるんです。

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広島県三次市に本社を構えるマスダランドビルにとって、Nさん家族は出雲市での初めてのお施主さん。奥さんは「これまで建てられた家がどれも素敵だったので、不安はまったくありませんでした。また、家を建てた後も変わらず頼れる存在で、キッチンに換気扇のフィルターを付けたいと相談したときも、すぐに見てくれて助かりました。」と話す。

ストレスのない住まいは、
独自の全館空調にあり!

マスダランドビル独自の全館空調について教えてください。
小谷さん:私たちの全館空調の特徴は、冷房と暖房でエアコンを使い分け、ダクトやファンを使わないシンプルな構造にあります。まず、冷房用のエアコンを小屋裏に設置し、各部屋の天井にある小さなガラリ(給気口)を通じて冷気を届けます。そして、室内外の空気を換気扇で小屋裏に戻し、冷気を循環させる仕組みを実現しています。また、暖房は床下のエアコンにより、床下を通じて暖気が各部屋にある床のガラリから吹き出す構造になっています。冬は天井のガラリを閉じることで、暖かさが逃げないよう調整できます。

この独自の全館空調は、音が静かで空気も乾燥しにくく、掃除やメンテナンスもしやすいのがメリットです。一般的な全館空調のような高いコストやダクト清掃の手間がないため、導入と維持がしやすいのも魅力。引き渡し後には各部屋に温湿度計を設置し、データをもとにアドバイスも行っています。

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各部屋のガラリはできるだけインテリアの邪魔にならないように、目立たないデザインや設置位置を意識。快適な温度管理で子どもたちものびのび。

実際に暮らし始めて、住まいの快適性はいかがですか?
旦那さん:1年中暑すぎず寒すぎず、とても快適です。朝の着替えや夜の入浴前など、服を脱いだときに寒さを一切感じないので感動しました。ストレスがないってこういうことなんだなって。

奥さん:寝るときに冷たい空気が気管へ入ってこないのと、寝室の調光式の間接照明のおかげで、心地よく入眠できます。また、温度差が小さく、空気が乾燥しないので、子どもたちも体調を崩しにくくなりました。

小谷さん:本社がある広島県三次市は夏は暑く、冬は県内トップクラスに寒い盆地。そのため、気密・断熱や全館空調など、家の性能には以前から力を入れてきました。

私たちが目指しているのは、“年中半袖短パンでアイスが食べられる家”(笑)。寒かったり暑かったりすると動くことが面倒になったり、行きたくない部屋が出てきたり。でも、快適ならば子どもたちものびのび走り回ったり、家事も積極的に手伝ってくれたりする。ストレスのない家づくりは、家族円満につながると考えています。

家中をぐるぐる、
家事楽&かけっこ動線

家づくりでテーマにしたことを教えてください。
奥さん:共働きで夫も帰りが遅く、私も時短勤務とはいえ子育てと家事の両立は大変です。特に、16時の帰宅から子どもが寝る21時までが毎日バタバタで。子どもたちが寝たら、ようやく少しテレビを見て、一日があっという間に終了。少しでも子どもとの時間や自分の時間を増やしたい。そう思って、家事が楽になる住まいをリクエストしました。

小谷さん:私たちからは、家の中をぐるぐる回れるような“回遊性のある動線”をご提案しました。動線を優先すると壁が少なくなる分、収納スペースが犠牲になりがちですが、日々の動きや家事の流れをシミュレーションしながら、必要な場所に必要なだけ収納を配置できるよう、何度も図面と向き合いプランを練り直し、回遊性と収納性の両立も実現。毎日のことだからこそ、ご家族の立場でより楽に、また機能的、かつ効率的に家事や収納ができるように主婦スタッフの声も反映しながら考えたマスダランドビルの建築士の自信のプランです。

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洗面所とバスルームを真ん中に配置し、周りを回遊できる間取りに。玄関ホールには"来客動線"、"買い物帰り動線"、"家族の帰宅動線"の3つの動線が確保されている。

旦那さん:ランドリールームは、ウォークインクローゼットの隣にあるので、洗濯の一連の動作がかなりスムーズになりました。服はハンガーで吊るして収納しているので、畳む必要もありません。寝る前に洗濯機で乾燥までセットして、翌朝の出勤前にサクッと片付けられるのでかなり助かっています。

小谷さん:出雲は曇天や強風、さらに天候が急変することもよくあります。部屋干しが前提になるので、ランドリー周りの配置は特に意識しました。

奥さん:他にも家事が楽になる工夫を随所に施してもらいました。段差をなくして自動掃除機がスムーズに動けるようにしたり、収納をしっかり確保して床に物を置かないようにしたり。システムキッチンは広々と作業できるものを選び、食洗機も導入。キッチンからはリビングや洗面所にいる子どもたちの様子も見えるので、安心して料理ができます。さらに、キッチンから洗面・浴室・玄関への動線もスムーズなので、料理をしながら他の家事も同時進行できて助かっています。子どもたちも毎日ぐるぐる走り回って楽しそうです(笑)。

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「息子たちは私の姿が見えないと不安になるので、どこにいても様子を感じ取れる間取りを考えてもらいました」と奥さん。

住まいの中で特にお気に入りの場所はどこですか?
奥さん:一番のお気に入りは洗面所です。以前の住まいは洗面がとても狭くて、ずっとストレスでした。今は広々としていて2人並んでも使えるし、大きなシンクは靴や布団も洗えて本当に便利。タイルや鏡、収納もすごく気に入っています。

旦那さん:私はダイニングです。ここに座るとリビングで遊ぶ子どもたちの様子も見えるし、キッチンに立つ妻とも自然に会話ができます。家族みんなの中心のような場所ですね。

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洗面所の大きな鏡の裏は大容量の収納付き。左にはメイクができるスペースも確保。リビングダイニングは広めに確保し、家族みんなでのびのび過ごせるように工夫されている。

余白をもっと自分たち色に

新しい住まいでの暮らしにどんな変化を感じていますか?
旦那さん:とにかくのびのびと生活できるようになりました。窓は断熱・防音性の高いトリプルガラスを採用しているので、外への音漏れも気になりません。アパートに住んでいた頃は子どもたちが存分に遊んだり、騒いだりできなかったのですが、今は自由に走り回れます。

奥さん:休日は家でゆっくり過ごすことが多いインドア派家族。長男はサッカーを始めて、家の中でもボールを蹴ったり、次男とゲームをしたり、好きなことを全力で楽しんでいます。

旦那さん:家を建ててから人も呼べるようになりました。先日、妻の妹家族が我が家に泊まりに来て、子どもたちがワイワイ遊んでいる姿をみて、この家を建てて本当によかったなと心から思いました。

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内装は黒、白、グレーを基本カラーにした。「長く住み続けたいからこそ、柄もののクロスなどは取り入れず、飽きのこないシンプルな内装に仕上げてもらいました」と旦那さん。

この住まいで想い描いているこれからの暮らしについて教えてください。
奥さん:住み始めてまだ半年ほど。我が家にはまだまだたくさんの“余白”があるので、自分たちの好きなものを少しずつ増やしていきたいです。大きな本棚を置いて家族みんなで読書を楽しんだり、夏には庭にプールを出して遊んだり。アパート時代にはできなかったことを、思いっきり楽しみたいですね。

旦那さん:とにかく家事を効率化して、家族と過ごす時間を増やすこと。それが一番の理想です。これからもずっとこの家で、家族仲良く健康に暮らしていけたらと思っています。

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庭の芝は旦那さんがDIYで敷いたもの。「これからも家族で手をかけながら、この家をもっと好きになっていきたい」と話すNさん夫婦。

 文:北居る奈
写真:田中誠

VOICE FROM HOMEBUILDER

私たちが大切にしているのは、見た目の美しさだけでなく、家族が安心して健やかに暮らせる、心地よい空間をつくること。家は家族の物語が育まれる舞台であり、暮らしの変化にも柔軟に寄り添える設計が重要だと考えています。時間とともに愛着が増し、暮らすほどに満足感が深まる——そんな住まいを実現するために、高性能で省エネ性に優れた家を、無理のない価格でご提案しています。(マスダランドビル 小谷 幸裕さん)

マスダランドビル株式会社

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高性能住宅からパン屋まで。
家族の健康な暮らしをサポート

“愛着の持てる住まいづくり”を経営理念に掲げ、広島県・島根県を中心に活動する住宅会社。独自の全館空調やHEAT20 G2基準の断熱性能、全棟で気密測定を行い、C値0.5を平均とするなど、安心・安全・健康に暮らせる高性能な家づくりを追求。省エネルギー住宅への先進的な取り組みを評価する『ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー』では、7年連続で優秀賞を受賞。社員数は13名で約半数が女性。フレックスタイム制を導入するなど、働きやすい環境づくりに注力しながら、精鋭職人たちの技術と主婦スタッフの声を反映した住まいを提供し続けている。また、ベーカリー『HARE/PAN 出雲店』や『la vie rurale』も運営。住まいだけにとどまらず、暮らしそのものを豊かにする提案を行う。

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VOICE FROM MEDIA

共働きのNさん夫婦が家づくりで一番に望んだのは、家事を効率化することで、家族と過ごす時間を少しでも増やすこと。回遊性のある動線や必要な場所に配置された収納、季節を問わず快適な全館空調──そうした工夫の一つひとつが、忙しい日常を支えています。家事に費やす時間が減ることで、家族で笑い合う瞬間や、一人でほっとできる時間が生まれる。取材を通して、この住まいがもたらすのは、快適さ以上に“心のゆとり”なのだと感じました。

新建ハウジング
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